伊予銀行 余戸支店

契約種類

設計・監理

竣工年

R2年

構造

S造+CLT2階建

延床面積

914.19㎡

地域

愛媛県松山市

株式会社伊予銀行様は愛媛県松山市に本店を置く総合金融機関です。
 このたび、金融業界再編に伴い、次世代の業務に適した「新しい店舗づくり」を行いたいというご要望を頂きました。
 設計にあたり、新店舗での業務内容のヒアリングをさせていただくと、「お金の出し入れ等の業務は機械」「融資・投資等の相談業務は対人」という方針をご共有いただきました。また、CLTという木質系材料を使用した店舗にした
いとのご要望もいただきました。
 今回は、次世代型の店舗設計や同行初となるCLTを活用した店舗づくりの事例をご紹介します。

【次世代の業務に適した店舗設計】
キャッシュレスが浸透していくにつれて、店舗に求められる機能も変化してきました。顧客の多様なニーズへの対応と経営の効率化を図ることが求められています。
 それを実現させるために、新店舗ではカフェのように落ち着ける空間デザインを採用しました。新たに開放的な打合せスペースを設け、お客様にリラックスして相談いただけるよう打合せの形式を対面ではなく、ソファに座って横並びになって打合せが出来るように工夫しました。また、プライバシーにも配慮し、個室の相談コーナーも設けました。

【同行初のCLTを活用した店舗設計】
 CLTは先進的な木質系材料として、多用途の建築に構造部材や内装材として活用が進んでおり、新店舗では床・壁・天井ルーバー等でCLTを随所で使用しています。
活用メリットの一つである床材使用において、乾式のCLTを採用する事で湿式のコンクリートに必要な養生期間が不要となりCLT設置から仕上まで進めることにより全体工期短縮に努めることができました。また店外ATMではCLTパネル工法を採用し、CLT現しの内装として看板表示となるロゴマークを宗友福祉会施設利用者の方によるレーザー加工技術の彫り込みにより立体的に表現することができました。

設計担当者からのコメント
この度、伊予銀行様の次世代型店舗設計を行うにあたり、担当の方や銀行の建築に関わる関連会社と打合せを重ね、お客様へのサービスの向上に繋がる店舗を作ることができました。また、同行初となるCLTを活用した店舗設計も実
現させることができました。
 伊予銀行様としてもパイロット店舗という形で、貴重な機会を与えて頂けたこと非常に感謝しております。